コンサルティングの種類

コンサルティングを行うための資格はいりません。自分をコンサルタントと名乗るのも自由です。
定義も確立されていないため、多くの種類のコンサルティングが存在しています。
皆さんが、ご自分の会社の、ご自分の組織の、ご自分そのものの、価値の拡大をお望みならば、その目的に合ったコンサルティングをお選びになることが重要だと思います。
ここでは、その活用方法を整理してみましたので、参考にしていただければと思います。
※国によって資格制度となっているものはあります。(いわゆる士業です)

まず、『3つの分類』と『2つの契約形態』を整理してみましょう。

コンサルティングの3つの分類

コンサルティングには、大きく分けて3つの分類があります。

お客様(クライアント)の業務遂行に貢献する知識や経験などのノウハウを売るもの

いわゆる世の中でコンサルティングといえばこのイメージでしょうか?
この場合、成果をあげる実行者はクライアントの方々、つまりみなさんです。
例えば、事業中期計画作成などのように、作業を行うのは、クライアントであり、コンサルタントは、その完成物が目的に合ったものになるようツールや考え方などのノウハウを使って提案や指導します。
クライアントだけで作業していたこれまでと異なり、コンサルタントが入ったことで、その中期計画の完成度がどれだけあがったか?
さらには、その中期計画が、成果につながる実行計画に紐付けられたものとなっているか?
など、中期計画そのものの作成だけではなく、その目的/目標を達成できる計画を完成させることがコンサルタントの役目です。
ここで、気をつけておかなければならないのは、計画の完成度が高いこと、と、成果が必ずでることは一緒ではないということです。

お客様(クライアント)の望んでいる成果を出す作業そのものを一部補助、もしくは代行するもの

次に、クライアントが望んでいる最終形態は、専門業者が作業として請負完成させるのですが、そのための仕様を明確にするためにコンサルティングとして支援するものです。
例えば、飲食店コンサルティングがこれに当てはまります。
クライアントといろいろと会話を重ねて、希望しているイメージを具現化し、そのための手段(内装、レイアウト)などを明確にしていく作業です。
店舗に関しては、クライアントと作業者との間を取り持つ関係になります。
いろいろなお店のタイプごとに得意としている業者を知っていること、そのための仕様作製の実績などがあること、など、ノウハウで支援するのです。
欲しい成果物は、イメージとして言えるが、それを実現する手段がよくわからない場合に非常に有効です。
クライアント自身で行うよりも、時間も短く、完成度も高く、得られるものがあると思います。
定常的に行われる作業ではないものが多く、社内で時間と工数をかけてノウハウを蓄積するよりは、効率が良いといわれます。

お客様(クライアント)の望んでいる成果そのものを出すもの

例えば、企業のWEBサイトの作成を請負う場合に、コンサルティングと謳っていることがあります。
WEBサイトという成果物が明確で、それを作るだけですが、それを作りたいと考えている一般の方々には、どう依頼してよいのかがわからない、どこがポイントかもわからないというときに、目的に合ったWEBサイトにするために必要な仕様作製を支援するようなケースです。多くの場合は、自社内でWEBサイトを継続的に作るわけではないでしょう。
つまり、自社内にノウハウを構築するだけの投資をするよりは、外部を使って完成させたほうが良いわけです。
WEBサイトは、統一規格商品ではないため、クライアントの方々のご要望を理解したうえで、その目的に合ったものを作る必要があります。
単純な請負からお客様の方に一歩入り込むことで、成果物の完成度を上げています。
このタイプのコンサルは、WEBサイトを作成するだけの知識、ノウハウを身につけています。
さらには、うまく言葉で説明できないクライアントのご要望に対して、その真の意図を読み取り多くの経験から最適な解を提案することが必要です。この部分がコンサルとしての非常に重要な部分となります。
最終アウトプットを請負だけれども、いわれた通りに作業するのではなくて、仕様作成を支援することで、完成品の完成度を上げるのです。

今、ご検討中の案件は、どのタイプでしょうか?
ホームページが欲しい、融資を確実に受けたい、ISO認証を取りたい、中期計画を立てたい、売り上げ減少を何とかしたい、、、
どのタイプが正しいコンサルか、間違ったコンサルか、ではなくて、今解決したい課題がどういうものであるのか?
その課題を解決するために、クライアントの方々の中で対応できるのか?
出来ることはできるけれども、確実に成果を出すために、少しのサポートだけを活用すればよいのか?
継続的に行う業務ではないので、アウトプットまでを丸投げできるのか、などを整理するとよいでしょう。

弊社は、単なる成果だけではなく、クライアントの皆さんが自走できる状態までサポートします。
御社の企業理念や企業文化などを大事に考え、あらゆるデータの分析により、課題及び目的&目標の明確化を行います。
御社のご希望の成果物に対して、計画実行の支援とともに、常に検証を行い、人と組織の成長を促進します。
R-PDCAを正しく活用できるように支援することで、今後の成長も実現していきます。
つまり、お客様の企業、組織、働く人々の成長のために、課題出しから戦略立案、実行計画作成、実行支援、などを行う会社です。

契約形態:2分類

業務を委託するという意味では、似たように見えるコンサルでも、よく見ると異なる2つの分類があります。
それは、準委任業務と請負業務です。
作業を支援するのか?成果物そのものを作成するのか?
成果物そのものを手に入れれば良い案件の場合は、請負型が適しているでしょう。

私たちは、お客様が成果を上げるためには、関係している人達、会社の文化、環境、も含めたうえで適切な戦略と実行計画が必須だと考えています。すべての企業に合った戦略や実行計画はありません。
また、成果を上げるためには、実行計画どおりに実行できていることが必要です。
そのために、実行経過をチェックし、常に適切な支援を行うことが重要だと考えています。

請負業務ができないわけではありませんが、
私たちは、準委任業務を主体とする会社です。

成果を上げるための、R-PDCAを正しく実行できるようにしていきます。
そのために、弊社のコンサルティングでは、基本的には、セミナーがついています。
成果をあげるだけではなく、そのあとも自走できる人・組織にしていくため支援させていただきます。

teaching vs coaching

コンサルの最も重要な分類がここだと思っています。今回、最も説明しておきたいことがこれです。
私も事業会社で客の立場として、コンサルティングの使い方で失敗したのが、ここでした。

契約前の打合せの時の責任者は、優秀な方で、やりたいことをすぐに理解して、レベルがあっていたのに、
実務担当者として来られた方は、状況を考慮しないで、教科書通りの形に説明し、押し付ける方でした。
その内容だったら、本で読んだので知っている、ということをそのまま説明されていました。
ただ、プレゼン資料は綺麗にまとまっていて、ちょっと見ただけだと感心するものでした。
上司や一部のメンバーは、関心していましたが、実行計画が上辺だけのもので、結局成果は出ずにやり直しとなりました。
ご自分の知識や経験を伝えるだけの『teaching』というもので、how、what、などを中心としたメソッドの伝道師となるケースです。
言っていることも、やろうとしていることも間違ってはいないのですが、成果を出すために必要な何かが足りない、と思うのです。
『提案・説明した通りにやればいいだけですよ。』と言われても、
そのためには、、、、反対派の人をどう説得すれば良いか?、、、予算も追加でとらないと、、、

全ての成果は、人の行動によってなされるものです。知ってはいるけれどもできない。
やってはいるつもりだけれども、成果が出ていない。
人間関係だったり、組織関係だったり、性格だったり、単純に工数足らずだったり、実際にはできないスキル不足だったり、します。
運動と同じで、知っているだけではできません。できるようにしていく適切なサポートが必要です。
多くの経験の中で、気づき、マスターしたのが、成果につながるコーチングでした。
コンサル業務の知識だけではなく、クライアントの状況を理解したうえで、適切にステップを踏んでいけるように、ストーリを作って、サポートしていくのです。まさしくスポーツのコーチのように、『coaching』です。
コーチング研修でやっているレベルではなく、行動につながる思考回路を作っていくことでできるようになっていきます。
人は、訓練すると、早ければ、3か月、遅くとも半年で、頭での理解ではなく、行動も含めて成果を出せる流れを、感じ取っていただけます。
お客様が望む成果を、お客様が出すことが、コンサルティングという仕事だと考えています。

価値を最大化することと、その後の自走できる環境を作ること、特に人々が働く喜びを感じられる成長をサポートする、それが、私たちTTRコンサルティングです。

コンサル活用のポイント

  • 必要としている成果が何かを明確にする。
  • 外部を活用する理由を明確にする。
    自社だけでできるのか?
    外部を使ったほうが良いことがあるのか?
    スピード、完成度、達成確率、費用効果、、、資料の見栄え?  等
  • コンサルのタイプは合っているのか?
  • 費用は、得られる成果に対して、作業費だけではなく、投資費用として計算してみる。
  • 契約前に必ず実担当者のチェックを行う。
  • 計画通りではない時の対応が明確になっているか?
    進捗チェック(時期、判断基準)、軌道修正方法、解約ルール
  • 活動がスタートしたら、まずは、コンサルを信じてやってみる。

みなさんに合ったコンサルを活用して、仕事を楽しんでください。

弊社の特徴