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05. 勉強と仕事の違いって?

一生懸命に仕事をしているのに、成果が出ていない。
自分では結果を出したと思ったのに、上司から違うと言われた。
これまでの4回の講座でなんとなく理解出来てきましたか?

より良く理解するためには、学生の時の勉強の定義と、社会人になってからの仕事の定義を一度整理すると良いと思います。
ほとんどの方は、頭で何かを考えるときに、身に染みついた勉強の意識で考えているようです。
ほとんどの方が、仕事も頭を使う、っていう分類から入るようで、無意識に、経験からくる勉強のイメージが取れないようです。
この二つを整理してみましょう。

まず、勉強(学問)ですが、、、
一言でいうと、誰かが「正答」と決めてくれた答えを覚えて、情報のinput(問い)に対して、その「正答」を返す(output)ことです。
本当は、その先のことを考えて、思考回路を形成するために、記憶とin/outしているを勉強とおっしゃる方もいますが、一般的でしょうか?
私たちは、学問の定義を、既知と未知の境界線を、既知の領域が広がる方へ探求していくことと、
状態や事実、現象などは、既知ではあるものの、その原理(仕組み)が未知のものの仕組みを解明することの2つと捉えています。
ただ、『頭を使うこと=勉強』だったために、そのやり方が身に付いているので、『頭を使うこと=仕事』となった時にも、「正答」を欲しがります。
他の部署で、うまくいっていない仕事に応援要請を受けて、成果を出し続けているときに、ほぼ100%、言われたことは、、、

『このやり方、すごいですね。これのマニュアルもらえませんか?』

それに対しては、いつも同じ答えをしています。
『あげてもいいけど、マニュアルを、見ても出来ないよ!』
正答を求めても、仕事で、正しく成果を出せるようには、なりません。

一方、仕事(ビジネス)とは、
人の行為によって、求められている価値を生み出し提供することです。
自動機やロボットであろうが、言葉だけの仕事であろうが、人が考えて、行動することで、価値を提供しています。
で、その違いは、、、
仕事は、その結果(求められている成果)が、決められていて、やり方は、自由であることです。(制約が全くないわけではありませんが)
また、ビジネスでは、「成長」を求められています。
よく、上司に、言われませんでしたか?
過去の知見や経験だけからなる作業をそのままやっていては、何か一つ条件が変わっただけで成果が出せなくなります。
なので、常に、状況を判断し、対応(変化)し、ゴールまでたどり着くことが必要です。
つまり、あらかじめ決められた「正答」ではなく、課題を克服しゴールにたどり着く「解答」を求められています。
その「解答」は、いっぱいあります。その時々の条件、状況によって、より適切な「解答」があるだけです。

ビジネスでは、「正答」を聞いて仕事をするのではなく、ゴール、制約、方針、課題などを考慮して前に進めていきましょう。
進める先で障害にぶつかっても気にせず、それをクリアしていけばいいだけです。
常に、ゴール(求められている成果)を意識しておく必要があります。

成長には、失敗はつきものです。
正しく言うと、『成長=失敗の克服』です。
その課題や失敗があることを前提に、期限内にクリアすることでゴールに到達する意識を持ちましょう。
最初に仮説、想定課題、などを意識するとよいと思います。

うまくいかない課題があるのは、想定内!
それを前提に解決していくストーリを作り、対応していく。

成功している人によっては、『まず行動しろ!』
と言っている方がいますが、全く考えないで行動しているわけではありません。
考えるのには、1秒も時間はかからず、あとは、行動しながら、対応していく全体像が見えているから、進められるのです。
課題、障害などは、基本的にすべて想定内です。
いまは、いっぱい見て、いっぱい考えて、いっぱい経験して、いっぱい失敗して、それらを身につけて成長しましょう。
すぐに、考えながら行動し、成果を出せるようになります。
ただし、『SPEED』は必要です。すぐに行動し、すぐに結果を出して、対応できるようにしましょう。

そして、
知っている。分かっている。やっている。で満足することなく、
出来ている(出来る)!』を実現しましょう。

会員になっていただけると、ご意見、ご質問、などなど、無制限(出来る限り)に対応いたします。
ご活用ください。

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