【結果報告】実行する、実務者のための成果を出すイノベーション実践講座
最近、「イノベーション推進部」のようにイノベーションそのものを業務として与えられた、という方からの相談が増えています。
上司からの、いわゆる丸投げということで、担当になっても何から始めて良いのかがわからない、と悩んでいるようです。
本やセミナーで情報をとると、イノベーションとは、オープンイノベーション、と聞いて、いろいろな業界や人とつながって進めようとするが、イノベーションにつながっている実感がないという悩みです。
イノベーション=オープンイノベーションではありません。
異業種や異なる思考回路、技術、サービスなどを持った方との交流で新しい発見、アイデアが出ることはあります。(すごく効率は悪いと思いますが)
私たちも、会社員時代に、いろいろな企業といっしょに新しい技術を開拓していました。
でもよく考えれば、イノベーションセミナーで実例として挙がっているものって、「オープンイノベーション」によるものってどれだけありましたか?
やりやすくって、とっつきやすくって、なんらかの結果も出る、多くの先生方もオープンイノベーションが基本だ、とおっしゃっている。だから、そこから始める方が多い。
セミナーでお伝えしたのは、
1.「イノベーション」とは手段であり目的/目標ではない
2.「イノベーション」とは、制約破壊である!
実現したいことに対する課題となっている制約(前提条件)を飛び越えることです。
その商品やサービス、その技術で、本当に実現したい本質的な価値の創造を考え、無駄な制約(常識、前提条件など)を取り除いた先にあります。
その時に、自分たちだけでなく、異文化を入れることで、制約破壊がやりやすくなることがあります。
イノベーションの類型には、2種類あると思います。
まず最初は、今の業界セグメント、商品分野、などでのイノベーションです。
Innovationを考える前に、Improvementは、できていますか?
改善すべき課題は見えていますか?
本質的な価値に対して、その課題は、本質的ですか?
付加的な条件ではないですか?
ものづくりでいう、なぜ5、のように、その課題を、
なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、と追及すると、採用している技術、機構、システムなどが、現在の技術レベルで仕方なく、ってことありませんか?
つまり、常識を疑え、前提条件となっている先入観を疑え、
実現手段に対して、今の延長線上ではなく、無くす(delete)、置き換える(replace)、など全く違うアプローチを考えることで、現在の課題に対する対応が、単なるImprovementから、Innovationに変わっていきます。その時には、新しい技術や仕組みなどが必要になることが多く、課題の本質を明確にしたうえでオープンイノベーションと言われる専門分野の方々と連携すればよいです。または、課題の方向性が見えてきたところで、まず、相談ということもあります。多くのイノベーションは、自社で本当に必要な技術を完成させた場合が多いです。
次の例は、基本的な技術分野は、同じなものの、対象となる業界、市場、用途などが、全く異なる場合です。これは、既存の、自社が持っている強みとなる技術を徹底的に分解していくことで見えてきます。
想定した新しい商品や市場などを、オープンイノベーションといわれるもので、形にしていくこともできます。
今、思いつくイノベーションの事例、どちらの類型にあてはまるでしょうか?
そこから、御社のイノベーションを加速させていくヒントをつかんでみてはいかがでしょうか?
オープンイノベーションから入ると単なるコラボレーションに終わる事例が多い。自社の商品や技術、および、目指している先の先、本質をクリアにしてみると見えてきます。そのうえで、実現に向けたストーリを作っていきましょう。
セミナーでは、これらの点が良く理解できたとして、これまでの活動の不完全さを修正していく道が初めて見えた。と好評でした。
※イノベーションコーチ
不可能と言われた多くの世界初商品開発の経験から、イノベーションコーチとしても、セミナーだけではなく、現状分析、課題抽出&分析、目的/目標設定、など、イノベーション実現に向けた御社の活動をサポートします。
相談は無料です。遠慮なくご相談ください。
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